VTR250、キャブオーバーホールの巻(前編)
今回は豪華2本立ての劇場版スタイルです。(長くなるので。)
一応のところの最低限の整備はして、公道は走れるようになったVTRくん。
ですか、なんか調子良くないんですよね。
ですか、なんか調子良くないんですよね。
症状としては、
・高回転からのシフトダウンでアフターファイア(大)が出る。エンジンが暖まると頻発。
・アクセル急開時に一瞬失速する。
以上のことから、キャブレターに何かしらの問題があると判断し、オーバーホールすることにしました。
単気筒のキャブやらMC19のキャブはやったことがあるのですが、Vツインのキャブのオーバーホールは初めてやります・・・。
まともにできるのでしょうか?
部品集めをする
まずは部品を集めないことには始まりません。
VTRのキャブはCVキャブというもので、エンジンの負圧を利用してスロットルの開閉を行っています。
詳しく説明すると長くなりますので、詳しく知りたい人は「CVキャブ 仕組み」で検索してください。
で、CVキャブって構造上ゴム系パーツをたくさん使ってるんですよ。
ゴム系は全部取り換えるとして、必要なものは、
・バキュームピストン(ダイヤフラム)
・パッキンセット
・エアカットバルブ
以上になります。
では一つ一つ解説しましょう。
パッキンセット
ガスケットキット 純正品番 16010-KCR-900です。 |
これはキャブレターを開ける時点でほぼ必須です。
フロートチャンバー、エアスクリュ、ドレンスクリュ、エアカットバルブ通路、ガソリンホースとキャブのつなぎ目のパッキンが1セットで入ってます。
社外でも販売されていますが、だいたいフロートチャンバーのみだったりするので、ケチらず純正買ったほうがお得な気がします。
1セット1気筒分なので2セット必要です。
バキュームチャンバー
アクセル開閉する重要な部品ですね。
厳密には金属の筒の部分をバキュームピストン、ゴムの膜をダイヤフラムと呼びます。
このダイヤフラムが問題で、経年劣化で切れたり破れたり縮んだりするのです。
そうすると人間でいう気胸の状態になり、うまくアクセルの開閉ができなくなってできなくなってしまいます。
で、このダイヤフラムだけ交換できればいいんですが、VTRのバキュームピストンはダイヤフラムと一体でCOMP、つまり分解ができないんです。
それならCOMPで変えればいいじゃない。
ですが、ここで出てくるのがバキュームピストン高すぎ問題。1個1万ですよ。
1台分で2万。程度のいい中古のキャブ買えそう。
キャブをバラす前だったんで、切れてたらどうしよう、切れてない中古のダイヤフラム譲ってくれないかなあ誰か。的なことをTwitterでつぶやいたんですよ。
そしたらですね、さすがツイッター。
フォロワーさんのF@VTR250(FVTR2501)から頂けることになってしまいました。
ちなみにジェット類やリアサスまでいただきました。
この場で再度お礼を。ありがとうございます。
もしダイヤフラムが切れていた場合、ダイヤフラムだけを交換する方法を思いついたんで、
それはまた別の記事に書きたいと思います。
まだ実践してないですし。
エアカットバルブ
これはCVキャブの中でも使ってるものと使ってないものがあります。
VTRは使ってるんですね。
なんでも減速時に吸気の量を調整し、アフターファイアが出にくくするとかなんとか(よくわかってない)
アフターファイアの原因は多分これですね。
これも純正使うとバキュームピストン並みに高いんです。
ですがこれはちゃんと社外部品が出ていて、ナプコというメーカーのNPC-H010がこれに相当します。
1個1400円くらいで、送料含め3500円くらい。安い!
純正の1個にも満たない価格で買えました。
おまけ・インシュレーター
キャブとエンジンをつないでいるパーツです。
これもゴム部品で、劣化すると2次エア吸ったり硬化してキャブの取り付けが困難になったりします。
いつ変えたかわからないので、これも交換することにしました。
以上で部品集めは終了、Fさんのおかげもあり全部で1万円くらいで揃いました。
次回は実際にオーバーホールしていきます。
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